惣堂窯  掛谷康樹

惣堂窯
掛谷康樹
広島県福山市

略歴
1969年 広島県福山市生まれ
1992年 玉川大学芸術学科陶芸専攻卒業
1998年 惣堂窯設立
1999年 福山にて初個展
     日本クラフト展初出品・初入選(以降入選)
2002年 社団法人日本クラフトデザイン協会正会員
2006年 朝日現代クラフト展招待出品
2006年 日本民芸館展初出品・初入選

歳月を経て、様々な表情に変化する粘土を重ね合わせ文様にする練上げ。
金太郎飴のように外側と内側が同じ模様になるのが特徴と言われるこの技法に魅了され、広島県の福山市に1998年に開窯し作陶を続けられている掛谷さん。


掛谷さんは、倉敷堤窯 武内真木さんのお父様である故 武内晴二郎さんの練上げをご覧になり、とても衝撃を受け一瞬で虜になってしまったそうです。それまでは、民藝なんて!と思ってらしたというから驚きです。掛谷さんの器には、職人としての面とアーティストとしての面が見え隠れするように思います。民藝運動を起こした河井寛次郎や濱田庄司などの陶工は、民の藝を極める職人でありながら、生まれもっての一流のセンスがあるアーティストでもあったように思います。実用の美と鑑賞の美をどうバランス取っていくか。掛谷さんは、常に意欲的でかつ謙虚に物作りに励まれているので、この美のバランスが成り立つのだと思います。そして、掛谷さんの練上げは、頭で思い描く紋様を粘土で完璧に表現しようとするのではなく、心休まる隙間のようなものがあり、それが美しさに繋がっていると思います。


掛谷さんの器を扱わせて頂いてから、年月が経過すると共に、また実店舗の「工芸喜頓」で個展をお願いしてからというもの、掛谷さんとのやり取りが非常に楽しいものとなってきました。今後とも継続してお互いに面白い試みができていけたらいいなと思います。これからも掛谷さんが作る器が楽しみで仕方ありません。


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