日々の暮らしについて

「日々の暮らし」は、日本の民藝の器を扱うオンラインショップです。
陶器や手吹きガラス、漆器や木工、ノッティングなど北は岩手や秋田、福島。南は沖縄まで日本各地に点在する窯元を直接周り買付けをしています。

「日々の暮らし」は、システムエンジニアの亭主とファッション業界にいた嫁の2人が、2011年にオンラインショップとしてスタートしました。もともとクラフト好きの嫁が器屋を始めるべく、無作為に選んだ窯元が全ていわゆる民藝の窯元でした。民藝かどうかということは作っている人の精神と哲学であり、簡単に線引きできるものではありませんが、どうやら結果的に民藝に心惹かれていたようです。

私たちが取扱うか否かの判断基準は、心が惹きつけられるかどうか。美しいかどうか。そして、それがあるだけで暮らしが楽しくなるかどうかです。美しいの判断基準は人それぞれですから、私たちが美しいと思ったものと言った方がいいかもしれません。楽しく心惹きつけられるものが生活の身近なところにあるだけで、心の持ちようが変わると思っています。豊かさとまでは言わなくても、何となく心が晴れる。日々のモヤモヤしたものが一瞬でも忘れられる。そんなものが身近な器にあればと思っています。

器は日々使っていくうちに変化していきます。貫入に汁や飲み物などの色が入り何とも言えないヴィンテージのような風格さえでてきます。その時間の経過と共に器に付け加えられる美しさも楽しんで頂けたらと思います。また、陶器ですから欠けたりすることもあります。金継ぎをしてお使い頂いてもいいでしょうし、また用途を変えて植木鉢やタイルにしたりと楽しむこともできます。海外では、欠けたお皿も食卓に並びますし、それらは思い出とともに家族の中で次世代に引き継がれます。割れたガラスや陶器を集めて作られたお城や家、美術館があるほどです。ご購入頂いた器は、末永く愛でて頂けたら幸いです。

2013年4月には、実店舗「工芸喜頓／こうげいきいとん」を東京都世田谷区の上町という場所にOPENいたしました。長い歴史を持つ世田谷ボロ市が開催される場所です。世田谷通り沿いに面していますが、世田谷線という路面電車が走るのどかな住宅街の中にございます。小さなお店ですが、お近くの際にはどうぞお立ち寄り下さい。