永見窯
島根で生まれ渋谷で育ち、また島根に戻り居と窯を構えた永見窯の陶工 永見克久氏。サラリーマンでいうと、すでに定年退職を迎えたお年ですが、本当にお元気で常に誠実な永見氏。大学時代、渋谷から自転車でスタートし日本一周を試みたその旅路で、バーナード・リーチの直弟子である布志名焼 船木 研児氏に師事されたというユニークな経歴の方です。
土はご自分で掘りに行き、釉薬は地元島根のものを使い、薪窯で焼成しています。民芸とは本来、地元の土や釉薬を使って作るものと言われていたそうです。そういった意味では、永見窯の器は本来の民器と呼ばれる器なのではないでしょうか。
永見窯の主な釉薬は、白掛と呼ばれるモスグリーンに暖かみのある柔らかい色合いの白を組み合わせのものと、黄釉と呼ばれる黄色の2配色で主に展開されています。昔から伝わる形や技術を継承するだけでなく、生活の中でいいと思った器を作り、現代の生活の変化に合わせた物作りをされています。シンプルでモダンなのに素朴さが色濃く残る器は、国や時代を超えてずっと使いたい器ばかりです。
とても誠実なお人柄の永見氏。あまりに誠実で、とてもユニークにも見えてしまう程です。作陶歴がじき40年を迎えますが、その熱心で誠実な性格が作る器にもはっきりと反映されています。全てお一人で作業されいている永見氏。山間にあるシンプルな作業場と窯で、作業に没頭されている永見氏の姿は、男性ならば誰もが憧れるもの姿ではないでしょうか。
なお、永見さんは工房に販売所を設けていらっしゃいません。
一般の方への販売はされていませんので、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
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