佐々木暢子

佐々木暢子

  • 秋田県鹿角市

略歴

1966 秋田県鹿角市八幡平に生まれる
1987 福島県立会津短期大学デザイン科卒業
1995 岩手県安代町漆器センター研修(現:安代漆工技術センター)に入る
2005年9月まで漆器工房にて勤務
2001 高岡クラフトコンペ漆クラフト賞受賞
岩手県大野村木工芸コンペ優秀賞受賞
2003 浄法寺塗 伝統工芸士に認定
2004 一級技能士認定(塗り立て)
2005 漆工房 朱楽を設立

秋田県の美しい一級河川 米代川を抜けて秋田県鹿角市八幡平のご自宅兼工房を訪ねると、佐々木暢子さんが書かれたキャンバス画が何枚も壁にかけられていました。福島県立会津短期大学デザイン科で絵を学ばれた佐々木さんですが、そこで会津塗に出逢われたそうです。しかし、よりシンプルな漆器を求められていた佐々木さんは、ご実家から八幡平を挟んで車で30分ほどの岩手県八幡平市にある岩手県安代町漆器センター(現:安比漆工技術研究センター)に入所されます。

研修期間は2年。冨士原文隆氏の指導のもと、木地制作から漆工まで塗師としての基礎を学びます。2年間の研修後も、塗師として安比塗漆器工房にて勤務し、2005年に自らの工房を設立します。

静かで穏やかな佇まいからは想像ができませんが、ご実家からほど近い場所の土地を買い、ご自身で漆掻きができるようにと漆の木を植林されているそうです。漆の木は、植林してから漆掻きができるようになるまで15年以上かかるそうですが、鹿角産の漆で作られた佐々木さんのお椀を目にする日を楽しみに待ちたいと思います。

佐々木さんは、下塗と中塗は中国漆を、上塗りは浄法寺漆を用いています。浄法寺漆は日本における漆の7割から8割を占めウルシオール含有率の多い品質の高い漆として知られています。透明度が高く発色の良さと塗りやすさを特徴としているため、上塗りは浄法寺漆を。そして下塗・中塗は粘り気が強いため下地に向いていると言われている中国漆を用いています。精製は佐々木さんご自身でされています。

まり椀の木地は日本の固有種で神事に使う梓弓に用いられるミズメを用いています。硬く強度が高く比較的狂いも少ない木材で、木目がきめ細かく目立たないことから、まり椀のような本堅地の漆器に用いられます。木地挽きは、日本一の木地挽物技術を持つと言われる石川県の山中と福島県の会津に依頼されています。

当店では、佐々木暢子さんの代表的なお椀である「まり椀」を主にお願いしています。高台からお椀にかけての立ち上がりが美しく、丸みがありますが可愛らしすぎず大人の品格のある愛らしさを感じるお椀です。どこか佐々木さんから感じる控えめさも感じ取れます。ぜひご覧下さい。

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