佐藤隘子工房

佐藤隘子工房

  • 岡山県倉敷市

略歴

1932年生まれ
倉敷本染手織研究所卒業
19歳から手織りでテーブルマットやコースター、ノッティングなどを手がける。

昭和28年設立の倉敷手染手織研究所を2期生として卒業後、70年以上に渡り倉敷市内で手織りをしている佐藤隘子(さとういくこ)さん。

工房として現在は活動されているため、ご本人が織られるノッティングと呼ばれる椅子敷と、工房として制作されているノッティングがあります。柄により作り分けられ、佐藤さんが織られるノッティングは毛足が長くざっくりとしていて素朴な印象があります。柄のバランスを優先されるため、サイズが揃っていません。90歳を迎えてさらにサイズや造形がざっくりとしてきました。ノッティングが暮らしにあると楽しくなる、そんな思いをこめて制作されています。工房として織られているノッティングは、楽しく時にはモダンな図柄に、現在のノッティングの流れを汲み毛足は短く刈り込まれ、細かな柄もきちんと出る事、作りの丁寧さが特徴となっています。またサイズもおよそ統一されています。

倉敷本染手織研究所は、初代倉敷民藝館館長の外村吉之介氏により倉敷民藝館付属工藝研究所として設立されました。ノッティングだけでなく、テーブルセンターやコースター、ネクタイや袋物など、現在でも丁寧な仕事がこの手織研究所そしてその卒業生によって作られ、現在でも倉敷の美観地区にその研究所があり活動を続けられています。

「健康でいばらない美しさを備えた繰り返しの仕事に励む工人を育成する学び舎」として設立された倉敷本染手織研究所の卒業生である佐藤隘子さんは、外村吉之介氏より学んだ通り、いばらない穏やかな美しさをもつ仕事を繰り返されてきました。そして90歳を超えてもなお工人として探究心と好奇心に溢れていらっしゃいます。佐藤さんの図柄はやはり佐藤さんのざっくりとした作りにこそ面白みが出ますし、工房の仕事は佐藤さんの楽しさや優しさを継承しながらも今の空気感があり、作りが丁寧でしっかりとしています。当店としましては佐藤さんの制作をこのままできる限りご紹介していけたらと考えていますので、引き続き佐藤さんと工房の仕事どちらもご覧いただけたらと思います。

倉敷を訪れると、飲食店で日常のものとして数十年に渡り使われているノッティングを目にします。是非皆様のご自宅で生活の一部としてご愛用頂けると嬉しいです。


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